世界に挑む人 #3楢󠄀﨑智亜プロフリークライマー

自らのスタイルで、
世界に勝つ。
勝ち続ける。

楢󠄀﨑智亜楢󠄀﨑智亜

自らのスタイルで、
世界に勝つ。勝ち続ける。

2016年、日本人男子が誰も成し遂げなかった、ワールドカップ年間総合優勝を果たし、今年度は惜しくも2位。
スポーツクライミングで快進撃を続ける21歳のクライマーは、さらなる世界の高みへと挑む。

01.壁の中にいる時間は、
常に刺激的。

僕は小学校に入学した頃は器械体操をやっていたのですが、何かほかのスポーツをやりたいなと思ったとき、兄が通うクライミングジムにたまたまついていきました。始めたころはひたすら楽しくて登っていましたね。登るためのフィジカルや、テクニックを意識し始めたら、中学後半ぐらいから成績が出始めて、栃木の強化指定選手に入ることができた。それが本格的な競技人生のスタート。競技を本格的に始めてからも、壁の中にいる時間は刺激的で楽しいところだなと思いますね。

02.いつかは世界でも勝てる。
と思った。

高校3年生でボルダリングの代表に入って初めて世界のトップ選手たちと同じ会場で戦った時、僕が成長していったら「いつか勝てるんじゃないか」と思った。はっきりと目標が見えて、卒業と共にプロになろうと決めました。でも、その時はまだ勝てるっていうイメージはなかったですね。一番はやっぱりフィジカルの差がすごく大きいと感じてそれを磨いていったんですが。それでも、まだ勝てなくて。何が足りないんだってなったときに、やっぱり、技術面だったり、さらに言うとメンタル面がすごく大きな課題でした。

03.自分だけのスタイル、
武器がある。

ワールドカップの試合では課題が全部で最大13本あるんです。その中で、自分だけしか登ることができてない課題だったり、完登した選手が少ない課題を自分が少ない回数で登り切ることが、僕にとっての勝利に繋がる戦い方だと感じます。パワーのある選手達と比べると、自分のスタイルは「無駄な力を使わずに軽やかにしなやかに登る」と表現をされる事もあるんですが、それを目指してやってきたので、そう言われた時はすごくうれしい。そうやって「自分だけの武器がある。」ということを実感するとすごく自信になります。

04.壁にはまっているという感覚、
勝つイメージを作りこむ。

試合の中でも一番記憶に残っているのは去年のワールドカップ最終戦のミュンヘン大会。まだ日本人で誰も年間チャンピオンになっていなかったし、自分は十分に優勝を狙える位置にいた。ずっと何カ月も前から自分が優勝するイメージをしていました。自分が壁にはまっているっていう感覚、ホールドを蹴るタイミング、手に取るタイミング、力を入れるタイミングが噛み合ったときに、できなかった一手ができるようになる。思い切って、自分の感覚で登れると思ったほうに、これからも攻めようと思っています。勝つために。

05.クライミングは、
自分の限界を越える競技。

競技の普及はすごく感じます。プロの選手も一般の方と同じジムで登るんですが、すごくたくさんの人がいます。クライミングのプロ選手をやっていますって言うと「僕もやったことある」っていう人も結構多いですね。クライミングのいいところは、自分の限界が目に見えて、分かりやすいんです。初めての人でもできるものとできないものがある。僕たちプロもやっぱり、できない課題が存在していて。どんな人にも、何度か挑戦するうち越えていけるっていう、楽しさが常にあると思いますね。

06.歴代最強を目指して。
勝ち続ける。

最後には、今までの歴代で一番強いって言われるぐらいになりたい。
まずは今シーズン、来シーズンの試合では誰よりも難しい課題を登るのが目標ですね。それが、歴代最強という最終目標への大きな一歩だと思います。もう引退してしまった選手とは同じ時代に戦うことができないので、本当の意味でそこに到達するのは難しいと思いますが、勝って、勝って、勝ちまくるうちに誰もが認めてくれると思っています。

楢󠄀﨑 智亜

Profile

楢󠄀﨑 智亜 Narasaki Tomoa

1996年6月22日、栃木県出身。
2015年 全日本クライミングユース選手権(ボルダリング)優勝
2016年 世界選手権パリ大会優勝
2016年 クライミングワールドカップ総合優勝
2017年 クライミングワールドカップ年間ランキング2位

楢󠄀﨑選手コメント

「海外での時間管理は自分でしていますから、
時計は必需品ですね。これ、かっこいいです。」

着用モデル|Astron 8X Series SBXB137