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新グランドセイコー規格
| 制定年 |
1998年 |
| 平均日差 |
+5.0〜-3.0秒/日 |
| 平均日較差 |
1.8秒/日以下 |
| 最大日較差 |
4.0秒/日以下 |
| 垂直水平差 |
+8.0〜-6.0秒/日 |
| 最大姿勢偏差 |
8.0秒/日以下 |
| 第一温度係数 |
±0.5秒/日/℃ |
| 第二温度係数 |
±0.5秒/日/℃ |
| 復元差 |
±5.0秒/日 |
| 検定姿勢数 |
6姿勢 |
| 検定温度 |
8℃、23℃、38℃ |
| 検定日数 |
17日間 |
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| 「GS(グランドセイコー)規格」。それは、高精度メカニカルウオッチとして、グランドセイコーの名が世の中に認知され始めた1960年代半ばに、その精度について設定された独自の基準。最高の腕時計をつくるために、当時の高精度な高級時計のための国際的な規格であったスイス・クロノメーター規格以上に、厳しい基準をSEIKOは自らに課したのです。以来、機械式のグランドセイコーが一時ステージから去る1970年代初頭まで、この「GS規格」をクリアしたメカニカルキャリバーだけにしか、グランドセイコーの名を与えられることはありませんでした。そして、1998年。初代グランドセイコーが課した「GS規格」よりも高いハードルに設定された「新GS規格」とともに機械式グランドセイコーが復活。そのモデルに搭載されたのが、高精度メカニカル「9S系キャリバー」でした。開発にあたり目指したのは「実用性を追求した機械式時計」。つまり、毎日使っていただける信頼性と高精度を維持できるメカニカルキャリバーの実現でした。そのためには、複雑な機構よりシンプルな構造が理想的であり、すべての部品の加工精度を徹底的に高める必要がありました。そうした課題を乗り越え、「新GS規格」をクリアしたメカニカルキャリバー9Sを生み出すことができたのは、時代とともに進化したSEIKOの先進テクノロジーと、名匠と呼ばれる職人たちの存在があったからでした。50時間持続可能な新素材のぜんまい。その動力をてんぷに効率良く伝達するためにシミュレーションを繰り返した輪列機構。設計図通りに仕上げるため、職人たちの手によりひとつひとつ磨き上げられた歯車。長年の経験と最先端の技術が融合して生み出されたメカニカルキャリバー9Sには、伝統を重んじ、革新を忘れないSEIKOの開発精神が凝縮されているのです。 |
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機械式時計の精度を左右する決定的な部品は、調整機構であるてんぷの中心部にある「てん輪」。この「てん輪」は外径が大きいほど、回転が安定し、衝撃などの外的影響に強くなりますが、重くなると時計の姿勢(向き)次第では精度にばらつきが生じてしまいます。メカニカルキャリバー9Sの「てん輪」は何十種類もの試作とシミュレーションを経て、サイズ・重量のバランスがもっとも良い設計のものが選択されました。さらに、この9Sの「てん輪」は、SEIKOの精密加工技術を駆使し、0.000001g単位で調整され、理想的なバランスとなっています。 |
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新GS規格に定められた6方向の姿勢・3段階の温度条件下で安定した精度を実現するために、9S系キャリバーの「てん輪」には十字型の4本の支柱が採用されています。「てん輪」を中心から支える支柱は通常、2〜3本で設計されていますが、その構造では温度変化により膨張・収縮した際に形状が歪み、安定した回転が得られなくなってしまいます。9S系キャリバーでは4本の支柱を採用しているため、温度変化による歪みを防ぎ、温度差による精度のばらつきを抑えることができるのです。 |
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メカ時計の中でも最高水準の伝達効率を持つ歯車を設計し、製造段階では、ミクロンオーダーの精密加工技術を駆使するとともに「かな」、「ほぞ」といった部分に磨きを行い、徹底的に高性能の輪列機構に仕上げました。 |
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「てん輪」の回転を司る「ひげぜんまい」は、通常、螺旋型に巻かれた状態になっていますが、その間隔があらゆる箇所で均等であることが、高精度を実現するための条件といえます。その間隔のばらつきを見極め、歪みを直す工程は、繊細な力加減が必要とされるため、機械ではできません。熟練された高度な職人技により、ミクロレベルによる、微妙で美しいカーブがひとつひとつ丁寧につけられていくのです。 |
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9S系キャリバーは、厳格な「GS規格」に基づく独自の精度検査を17日間にわたって受け、6方向の姿勢と3段階の温度条件下における時間の進み遅れの数値が規格内に収まっているものだけが合格とされ製品化されます。 |
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