完成度の高い書体は、水平・垂直にレイアウトされた状態ではバランスがよいが、時計のダイヤルとしてならべたとき、そのバランスがくずれてしまう。
この時計では、たとえば同じ「2」でも、12時の「2」と、2時の「2」とで微妙に形が異なる。12時の「2」は、横線が長く重心が下にあり安定した印象、2時の「2」は左下のとがった部分がダイヤルの中心に向かってすこしひっぱられており、ダイヤル全体をみたときバランスが良いように補正されている。数字の性質と位置的な条件から小さく見えがちな「4」「7」は、他の数字よりも大きい。このように微細な配慮がすべての文字に加えられ、全体のバランスが整えられ、この、アラビア数字が主役となった丸い時計ができあがる。 |
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