セイコーは1965年国産初のダイバーズウオッチを発売して以来、ISO(国際標準)やJIS(日本工業規格)のダイバーズウオッチ規格の手本にもなった開拓者である。そのセイコーにとって、「スタンダードなダイバーズウオッチ」とはどのようなものか。

 本格的にダイビングをする人にとってひとつの目安である300m飽和潜水防水仕様を想定、時計の表側からムーブメントを入れるワンピース構造を採用した。裏側にはふたがない。これにより浸水の危険を生む「開閉が必要な箇所」が確実にひとつなくなると共に、スーツなどを引っ掛けてしまう危険も減る。回転ベゼルを固定しているのはカンまたにあるねじ留めの別体パーツで、メンテナンス時の利便性を高めている。
ウレタンバンドに入った蛇腹状の凹凸は潜水時、水圧で縮んでしまう腕周りに時計をフィットさせる役割がある。これもSEIKOが考案した仕組みで、今やダイバーズウオッチのアイコンである。

 このモデルのバンドは一見シンプルだが、裏面にかけての形状をよく吟味し、見た目以上の高い伸縮性を実現。少し幅広めで力強く、全体のボリューム感は現代的