「バフ」と読む。文字通り破れた布という意味で、ケースなど金属の光沢仕上げ時に使用する研磨用の道具のこと。円形の布を何枚も重ね縫い合わせた「バフ」に研磨剤を含ませ高速回転させ、そこに金属ケースをあてて磨く。美しく仕上げるには余計な突起や中途半端な稜線があっては邪魔である。凹凸のムラがある形では凸部分だけが必要以上に磨かれ、つまりすり減ってしまい、意図通りに仕上がらないこともある。このモデルでは縁とケースとの段差、ケース本体からカン先へのつながり、上面から底面に至る断面形状等をすべて自然に繋ぎ、バフがけの効果が最大限に引き出せるよう形状を吟味している。
縫い合わせる布の枚数や大きさによりバフをかける面積を調整することができる。含ませる研磨剤にはいくつかの種類があり、高速回転するバフとケースの間に摩擦熱が発生すると溶け出し、温度を下げ、品物の表面に焼けたバフの一部が焦げ付くことを防いだり、一緒に溶け出した粒子が研磨部分に入り込んで表面を削り落としたりする役割がある。 |
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