

日本(JJY40/JJY60)、中国(BPC)、アメリカ(WWVB)の世界3エリア、4つの標準電波に対応。セシウム原子時計により刻まれた標準電波の時刻情報を、日本、中国、アメリカの主要エリアで自動受信して時刻を自動修正することにより、誤差10万年に約1秒という高精度で時を刻み続けます。世界中で、特に日本、中国、アメリカの3地域で活躍するビジネスマンにとって非常に便利な機能です。

「デュアルタイム表示機能」(時差のある二つの地域の時刻に表示する機能)を備えており、中央の時・分針と6時位置のサブダイヤルの時・分針によって、二つの地域の時刻を同時に表示することができます。アナログ式(指針式)ですので、より立体感のあるデザインとなっています。

ブラックダイヤルのモデルには透明なダイヤルの裏側に繊細なパターンを施すとともに、光を透過させるソーラー式のダイヤルとは思えない深みと艶のある黒色を実現しています。
また、6時位置、10時位置のサブダイヤルには、立体感のある金属パーツを採用しており、高い質感と視認性を備えています。

時計が強い衝撃や磁気を受けた場合に、まれに針がずれて、誤った時刻を表示することがありますが、このモデルは万一そのような状態となった場合でも、「針位置自動修正機能」によって、秒針は1分ごとに、時分針は12時間ごとに、針を正しい位置に修正します。


SEIKO初のアナログ式ソーラー電波時計となったキャリバー7B22は、当時世界最高レベルの薄さを実現したソーラー電波時計として2004年11月に発売。開発にあたっては、どこにも真似できないSEIKO独自の機能性を付加し、それを通常では考え難い期間でつくりだすことを自らに課す必要があった。設計を担当した古川は当時を振り返り、こう語る。「限られたスペースにどう部品をレイアウトするかにはじまり、独自機能を実現するために様々なテクノロジーを新たに開発する必要もあった。それらの壁を乗り越え、通常2年を要するところを、わずか11ヶ月で完成させた」。この時、アナログ式では画期的とも言えるSEIKO独自の技術「針位置自動修正機能」を搭載した。衝撃や磁気などの影響で針ズレが生じた場合に、一定時間ごとに自動的に正しい針位置に修正するこの機能は、秒針を1分毎、時・分針は12時間毎に修正。真に狂わない電波時計を実現する機能として、以降、SEIKOのすべてのアナログ式ソーラー電波時計に搭載されることになる。
「ソーラー電波時計は、まさにケアフリーという言葉がぴったりの時計。今後真にケアフリーといえる腕時計を開発してゆくことが私たちの最大の課題です」。そう語る古川が設計に携わった最新作キャリバー8B53は、日・米・独の世界3エリア受信でワールドタイム機能、デュアルタイム表示機能も搭載。7B系と同等のサイズに5モーターを搭載し、日・曜日・24時間を表示する多軸構成は、開発者たちの情熱と技術力が生み出した新たな結晶といえる。


「ソーラー電波時計の中で最高を狙うのではなく、ひとつの腕時計として魅力あるものに仕上げていくことに最大限留意した。」と最新キャリバー8B53搭載のブライツをデザインした仲西は言う。確かに、そのブライツは、多機能電波を売りにする以前に、個性的な表情を醸し出す、質感あふれる腕時計になっている。秘密は、ソーラー時計において最も制約度の高い文字板へのこだわりにあった。「射出成型技術により立体的となった文字板に超極薄の金属皮膜を施し、それが文字板下のソーラーセルと重なったときにはじめて金属板のような質感がだせるようにした」。その微妙で繊細なアレンジは、歴代の7B系ソーラー電波時計をデザインしてきた仲西の経験則があったからこそ生み出されたものと言ってもいい。
「制約が多いからこそ、常に新しいデザインが求められるソーラー電波時計は、こうしたい!というデザインの発想が生まれたとしても、それを実現するための技術力が必要となってくる。だから、技術者たちとの連携も必然的に密になってくるし、これまでにないデザインを生み出すためには彼らの力と情熱が不可欠だ」。8B53の文字板に施された金属製のインデックスやサブダイヤルのリングも、プラスチックの板面に固定するために新たな技術が投入されている。
「ソーラー電波時計で、まだまだやりたいことは山ほどある。これからも、技術者と共に新しいデザインに挑戦していきますよ」。仲西の発想はすでに次に向いている。